甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
そんなことできたら、私はとっくに暁斗をただの幼馴染ってことにしてるはずだ。
「覚えててくれたんだね、暁斗」
「え?」
「去年、この場所で約束したこと。またこのイルミネーションを見るって、約束したことを」
嬉しかった、とても。
暁斗が約束をやっぱりちゃんと覚えていてくれて。
私とこの場所で、イルミネーションを一緒に見てもいいと思ってくれていて。
そして、私をあの見知らぬ男子ふたりから守ってくれて。
私のピンチを救ってくれるのは、いつだって暁斗だった。
小さい頃、お化け屋敷の中で怖がって進めなくなってしまった時も。
お気に入りのぬいぐるみをいじめっ子に取られてしまった時も。
そして、今だってそうだった。
――こんなの、好きになるに決まってるじゃん。
好きにならない方がどうかしてる。
こんなにかっこいい幼馴染が、いつもそばにいて守ってくれるなんて。
どうあがいたって、好きになってしまうよ。
よし、言おう。
ちゃんとこの気持ちを伝えよう。
私はずっと、暁斗のことが好きなんだよって。