甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
そう決意した私が、口を開きかけた――その時だった。
「とりあえず、見ようか」
「え?」
「このままじゃイルミネーション見えないじゃん。花梨、ほら」
「わっ!」
暁斗が去年と同じように、背中から私に腕を回して抱っこをした。
――もう。
せっかく人が一世一代の告白をしようと思ってたのにさあ。
なんて、内心憎まれ口を叩きながらも、一年前の約束を忠実に守ろうとする暁斗の優しさを、深く感じていた。
「……! すごい……」
「花梨、見える?」
「見える……。見えるよ、暁斗。去年よりも、なんていうか……すごい」
「語彙力ねえなー、花梨」
想像以上に煌びやかな景色を目にした私は、うまくそれを表現できなかった。
花壇の上に設置された電球は、大きな花を描いていたのだった。
花の輪郭はブルーの光、それ以外は純白に輝いている。
幻想的な光景を暁斗と一緒に共有している。
それだけで私は、涙ぐんでしまった。
「暁斗……ありがとう」
そう言ったら、本当に泣きそうになってしまった。