甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 私を抱えている暁斗の腕に手を添え、ほんの少し力を込めて私は泣くのを堪えた。

 ――すると。


「別にこれくらい、お安い御用。――それに」

「それに?」

「俺は花梨のこと、好きだから」


 暁斗がそう言った直後、点灯していたイルミネーションの色が変わった。

 花は黄色に、背景はグリーンに。

 一瞬で様変わりした眩い光に、観客たちからは大きな歓声が上がる。

 私はそんな中、ひとり唖然としていた。

 暁斗の言ったことが、瞬時には飲み込めなかった。

 ずっと欲しかった、暁斗からの言葉。

 だけどどう考えても、そんな言葉はもらえないと思っていた。

 だって私は、ただの幼馴染だから。

 ――だから。


「な、なんでっ⁉」


 思わずそう言ってしまった。

 あまりにも信じられなくて。

 告白を受けているのだから、もっと気の利いた言い方があるんじゃないのと、我ながら思う。

 だけど本当に、「なんで、どうして」という思いが強すぎて。


「なんでって……。俺はずっと花梨が好きなんだけど」

「ええ⁉ いつから⁉」
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