甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
「あ、暁斗! あれはね、その……」

「……花梨あの時、『好きとかそういうんじゃないけど、瞬くんのことがかっこいいと思う』って言ってた。確かに、花梨が瞬のことを好きな感じはしなかった。毎日花梨のこと見てたから、それはなんとなくわかった。――でも」

「で、でも?」

「花梨、瞬みたいなやつが好みなのかなって。あいつはいい奴だし、あいつのこともっと知れば好きになっちゃうんじゃないかって、不安になった」


 ――私と同じだ。

 毎日のように告白してくる女の子たちの誰かを、暁斗がいつか好きになっちゃうんじゃないかって。

 私はずっと不安で不安でたまらなかった。


「二年生になって瞬と同じクラスになって。瞬が花梨を気になってることはすぐにわかった。あいつに花梨を取られるんじゃないかって気が気じゃなかった」


 そっか。

 だから暁斗は、あんまり瞬くんに近づくなとか、瞬くんをけん制するようなことを言っていたんだ。

< 236 / 252 >

この作品をシェア

pagetop