甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
「俺は花梨のことが好きすぎて、どうしても離したくなかった。ただ、花梨のことが欲しかった。……だから『彼女のふりして』なんて変なことを言って、傍にいてくれるように仕向けた」

「暁斗……」


 私たちは、一体どこまで同じなんだろう。

 相手が自分から離れていくことを想像してしまって、怖くて怖くてたまらなくなって。

 どんな形でもいいから、そばにいたいって思うようになって。


「でも最近、瞬が花梨に粉かけてきたり、瑠璃が俺になんか言ってきたりって、この関係も苦しくなり始めた。それに俺はそろそろ耐えられなくなってた。傍にいる花梨に、恋人らしく触れ合えないなんて」


 そこで暁斗は一度黙った。

 花を象った美麗な光は、いまも神秘的に輝いている。

 始まってから少し時間がたったせいか、人がまばらになっていた。

 今なら暁斗から降ろされても、私にも見えるはずだ。

 光の花が少し揺らめいて見えるのは、いつのまにか目の端に溜まっていた涙のせいだろう。


「もう一度言う。俺は花梨のことが好きだよ。好きです。どうしようもないくらいに、ずっと昔から。――好きだ」

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