甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
ゆっくりと、そしてはっきりと暁斗は言う。
私は瞳を閉じて、彼のその言葉をゆっくりと飲み込む。
私が長年抱いていた恋心に、彼の想いが溶け込んでいく。
――暁斗が昔から私に優しかったのは。
私をずっと好きでいてくれてたからだったんだね。
小さい頃から変わらないあなたのその様子に、私はてっきり今でも友達としてしか思われていないからなんだって、思い込んでしまった。
でも実際は、暁斗は小さい頃から私に恋をしてくれていたんだ。
――もう。
分かりにくいんだよ、暁斗。
「暁斗、降ろして」
「え?」
「ちゃんと顔を見て言いたいから」
そう訴えると、暁斗は私を下ろした。
彼はどこか心配そうに私を見ていた。
もしかしたら、嫌な返事を想像しているのかもしれない。
――っていうかそもそも、私から先に言おうとしたのに。
いきなり抱っこしてくるから、タイミング逃しちゃったんだよ。
そして私は満面の笑みを浮かべた。