甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

「でもさー、早く行動起こした方がよくない？　暁斗くん、適当に誰かと付き合うタイプではないみたいだけど……。これだけ毎日のように女の子に告白されてたら、そのうち誰かと付き合っちゃうかもよ」

「……うん。それは分かってるんだけど」


　分かってるよ。

　分かってるけど。

　幼馴染のポジションを失うかもしれない行動を起こすのは、やっぱり怖いんだよ。


「あーあ！　本当にじれったいなー！　まあ私は花梨のことを応援してるからねっ」

「本当にありがとう、沙也加」


　煮え切らずにいつもうじうじしているこんな私を、沙也加は見捨てずに応援し続けてくれている。

　私の気持ちをいつも寄り添ってくれる沙也加は、私の心の拠り所だ。

　――はあ。でも沙也加の言う通り、本当に、いつかは。

　いつかは、暁斗に自分の気持ちを打ち明けないとなあ。

　でも、暁斗が今までの女の子の告白をすべて断っているから、どこかで「まだ大丈夫」だと思ってしまっているんだ。

　だけどそれってもしかして偶然なのかもしれないなあ。