甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 私たち、これからは本物の関係になれるんだ。

 本当の、彼氏と彼女に。


「私も、う、嬉しいよ。だって暁斗のこと、ずっとずっと……す、好きだったんだから」


 少しだけ心が落ち着いてきた私は、やたらと照れくさくなって、少し噛んでしまった。

 こんなこと言い慣れていないから、ひどく恥ずかしい。


「回りくどいことしてごめんな、花梨。今日から俺の彼女になって。……本物の」

「うん……!」


 幸せな気持ちに満たされながら、私は人生で一番の笑顔を浮かべた。

 私たちは指を絡めるように手を繋ぐ。

 手のひらを通して、幼い頃からのお互いの想いが伝わってくるような感覚になった。

 ずっとずっと、私の心には暁斗が居たんだよ。

 ピンチの時は暁斗がいつも来てくれて、私を守ってくれて。

 私との些細な約束や、私の好きなものも、ずっと覚えていてくれて。

 ――ねえ。暁斗の心にも、ずっと私が居たのかな?

 きっと、居たんだよね。

 そう思っても、いいよね。
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