甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
だけど本当の恋人になってからというもの、人目を憚らず恋人らしい発言をするようになった気がする。
「あ、でも」
「ん?」
「いちご牛乳がすげえ好きなのはわかったけど。俺より好きになんないで」
「えっ⁉ な、あ、暁斗っ」
「じゃあ行ってくる。屋上で待ってて」
動揺しまくりの私など構わず、暁斗は背を向けて行ってしまった。
……ほら。
こんな風に。
少し前までは「本当の彼女になりたい」だとか「幼馴染じゃなくて女の子として見てほしい」だとか、思い悩んでいたけれど。
あの日々が今となっては嘘みたいだ。
暁斗はことあるごとに、恋人感全開の言葉を私に与えてくる。
なんだか少し、面白がられているような気もして、癪だけど。
でもやっぱり、なんだかんだ言ってとても嬉しかった。
「いやー。早くくっつけとはずっと私も思っていましたけどね。実際くっついたら、喉が焼けるほど甘いわ、暁斗くん」
いつの間にか沙也加が私の傍らにいて、呆れた顔でそんなことを言ってきた。
どうやら暁斗との会話の一部始終を見られていたらしい。