甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
「えっ……。そ、そうかな」

「そうだよー! 人目を憚らず花梨のことで溺愛しまくりなんだもん。クールそうに思ってたけど、案外熱い男なんだねー、暁斗くんは。もう毎日見てる私はお腹いっぱいよ」

「へ、へえ……」


 ……うん。

 私も沙也加の言う通りだと思うよ。

 でも気恥ずかしくて、曖昧な返事をしてしまう。

 ――すると。


「ちょっと瞬くん! なんなのそれ!」


 少し離れたところから、瑠璃の大きな声が響いてきた。

 強い口調だったけれど、どこか冗談めいている。

 気の置けない友人と言い合いするような、そんな声に聞こえた。


「いや。えー。そういうんじゃなくてさー」


 瑠璃と会話している瞬くんは、苦笑を浮かべている。

 これも親しい人に対する面持ちに見える。

 そんなふたりを見ながら、沙也加がこう言った。


「なんかあのふたり、最近仲いいねー」

「そうだね」


 そう。私と暁斗が付き合いだしたくらいから、あのふたりはよく一緒に居る。
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