甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 でも恋愛関係というわけではなく、友人として仲良くしている、というのが当人たちの談。

 まあ、確かに今の様子を見ていても、カップルという雰囲気ではないけれど。

 でも、気は強いけれど素直な瑠璃と、大人で余裕のある瞬くんは、とても気が合うように見える。

 対称的だからこそ、ぴったりとはまるというか……。

 美男美女だから、一緒に居て絵にもなるし。


「もう! いちいちうるさいなあ瞬は!」


 今まで席に座っていた瑠璃は、とうとう瞬くんを呼び捨てにして勢いよく立ち上がる。

 何だか知らないけど、瞬くんが彼女をからかうようなことを言ったのだろう。

 ……とても言っていそうだ。


「げ、怒った。逃げろ」


 瞬くんは笑いながら、なぜか私たちの方へとやって来た。

 それを追いかけて、すぐに来る瑠璃。


「もう! さっきの発言は撤回してよねっ! 瞬!」

「ごめんごめん。いや、でもさー。もったいないなーって」

「なんですって⁉」


 怒気のはらんだ声で、瞬くんに詰め寄り瑠璃。

 しかし瞬くんは相変わらずへらへらとしている。
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