甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
そんな瑠璃を沙也加は宥めるように言う。
すると瑠璃は、沙也加の手を両手でがしっと掴みながら、大袈裟にこう言った。
「ありがとう沙也加ちゃん! 瞬の言うことなんて聞き流すよ!」
「う、うん。あはは~」
瑠璃の剣幕に少し気圧されながら、笑って受け流す沙也加。
――それにしても。
「さっき花梨とも話してたんだけどさ。やっぱりふたり最近よく一緒にいるよね~。付き合ってるとか、そんな感じではないけど」
私もたった今、改めて思ったことを沙也加が代弁してくれた。
今みたいに、瑠璃は自分の思っていることをズバズバと瞬くんに言っているシーンをよく見るし、瞬くんの方もなんだかんだで楽しそうに瑠璃と話している。
気の強い瑠璃と穏和な瞬くん。
正反対な性格のふたりだけれど、それが逆にぴったりとはまっているように見えた。
「いやいや、私が瞬くんと付き合うとかありえないから。最近一緒に居るのはね……まあ、振られた者同士慰めあってるって感じ?」