甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

手を繋いで


 一夜明けて、文化祭当日になった。

 我がクラスが実地している猫喫茶店は結構繁盛していて、教室内に設けた席は、すべてお客さんで埋まっていた。

 注文された料理とドリンクを、テーブルにかけているお客さんのところに持って行って、新たに入店したお客さんの元へと注文を聞きに行くと――。


「花梨」

「暁斗……!」


 暁斗がひとりで席に座っていた。

 昨日私に宣言した通り、来てくれたのだった。


「来てくれたんだね! お化け屋敷の方はどうなの?」

「うん、まあまあ人は入ってるみたい。自分の担当の空き時間だから、抜けてきた」

「そうなんだ。何か頼む?」

「じゃあ、オレンジジュースとショートケーキで」

「オレンジジュースとショートケーキね……ん? 何?」


 言われた注文をメモ書きしている私を、暁斗がじっと見てきたので首を傾げながら尋ねた。


「いや、猫耳と猫の尻尾、本当についてるんだなって」

「あ……うん。ど、どーう?」

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