甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 大きな瞳にきれいな鼻筋、薄い唇。

 それらが完璧な場所に配置された顔には、優し気な笑みが湛えられていた。

 モデルのようにすらりと伸びた手足に、小さな顔。

 高校生にしては長身の暁斗よりも、さらに背は少し高いだろうか。

 百八十センチは超えていそうだ。

 黒く艶やかな髪をサラサラとなびかせる瞬くんは、とてつもない爽やかさを放っている。

 どこかミステリアスな魅力のある暁斗とは違った、正統派のイケメンだった。

 以前に、うちの一年二組の女子たちが「三組は暁斗くんも瞬くんもいて羨ましいよね~」って言ってったっけ。

 確かに学年一、二位を争うイケメンがふたりもいるんだもんなあ。

 まあ、私にとっては暁斗が世界で一番かっこいいけどね。

 来年は同じクラスになれるといいなあ。


「あれ、カップルで入場ですかー?」


 瞬くんがからかうように言ってくるので、私は焦りながらも嬉しいと思ってしまった。

 カップルに見えるのかな、私たち。

 ――だけど。


「ち、違います。友達です」
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