甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
「そ、そう? それならよかった……」


 沙也加も私と同じような考えだったようで、ほっとする私。

 うんうん、たぶん瞬くんも暁斗と同じように毎日女の子に追いかけられているだろうし。

 面と向かって言ったわけじゃないんだから、きっと気にも留めないよね。

 クラスメイトのみんなも最初に無難な名前を出した私のことなんて、忘れてしまったようだった。

 発表した直後以外は、私の話題を挙げる人はまったくいなかった。

 後夜祭が始まる頃には、私ですら罰ゲームを受けたことを忘れかけていたのだった。

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