甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 私が大好きで大好きでたまらない、幼馴染の暁斗だったんだ。

 暁斗は私に向かっていつものように控えめに笑った。


「花梨、絶対にここに来ると思った。マジでいて、笑える」

「え⁉ なんでわかったの⁉」

「小さい頃から好きじゃん、こういうイルミネーション見るの」

「え……」


 知ってるんだ……。

 暁斗は私の好きなものを。

 私のことなんて、ちょっと仲のいい幼馴染くらいにしか思っていないと思う。

 だけどこういった暁斗の優しさが、いちいち私に希望を抱かせてしまう。


「イルミネーション、見える?」

「う、うん!」


 暁斗に目を奪われていて、イルミネーションを見るのをつい忘れていた私は、慌てて花壇の方に視線を移した。

 さっきまでとはまったく違う景色が目に飛び込んでくる。

 たくさんの人たちの頭の先に見えたのは、色とりどりの花が咲き乱れている花壇を、青く彩る幻想的な光だった。


「きれい……。本当に」


 思わず呟いてしまった。
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