甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
Chapter*3
文化祭実行委員
二年生の学園祭当日まであと一ヵ月となった頃。
クラスでの出し物を取り仕切る実行委員を、男女一名ずつ選出することになった。
だけど、実行委員の集まりに出るために放課後残ったり、クラスをまとめたりしなければいけない、なかなか大変な役どころだ。
そのため立候補者が出ず、帰りのホームルームはだらけた雰囲気になっていた。
すると、委員決めを取り仕切っていたクラス委員の子が、嘆息交じりにこう言った。
「このままじゃ決まらなそうだからもうくじ引きにしちゃいまーす。みんな、いいよね?」
「意義なしでーす!」
反対する人はいないようだった。
さっさと決めて早く帰ったり部活に行ったりしたい――クラスのみんなはそんな気分だったと思う。
それにくじ引きで当たる確率は、十分の一以下。
みんななんとなく、自分は当たらないだろうと思いこんでいる。
私も自分が文化祭実行委員をやる未来なんてまったく想像せず、「今日も暁斗と一緒に過ごせたらいいなあ」なんてことを考えながら、くじを引いた。
「……えっ」