甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 保健委員の時も、いちいち思い出してしまった少しやりづらかった覚えがある。

 やっぱり、暁斗と一緒がよかったなあ。

 なんて、性懲りもなく思ってしまって、私は再び暁斗の方をつい見てしまった。

 ――すると。


「瞬。俺、実行委員代わろうか?」


 席から立ち上がった暁斗が、ちょうどそう言っていた。

 一瞬何が起こっているか分からなかった。

 え、暁斗が?

 あのマイペースで面倒くさがりの暁斗が?

 文化祭実行委員を瞬くんの代わりにやるって、言ってるの?

 信じられなかった。

 なんでそんなこと、言ってくれるんだろう?


「マジ⁉ わー、暁斗花梨のこと好きすぎじゃないー⁉」

「大好きな花梨と一緒にいたいから、実行委員引き受けるってこと―⁉ 今日も相変わらず相思相愛だねー!」


 暁斗の言動に、クラス中が盛り上がる。当の本人はまったく動じず、素知らぬ顔をしているけれど。

 しかし私は、ドキドキと嬉しさが表に出ない様に、必死に拳を握りしめてこっそりと堪えていた。

 嬉しさがふつふつと込み上げてくる。
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