甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 暁斗が私のことを心配して、普段なら絶対にやりたがらない仕事をするって言ってくれている……のかもしれない。

 単なる委員決めという事務的なイベントにも関わらず、暁斗の予想外の行動によって、ますます彼への想いが強くなってしまった。

 ――しかし。

 瞬くんは、暁斗に向かってにっと微笑んだ。

 なんとなく、不敵なような、挑戦的なような――大胆な微笑みに見えた。


「いや。いいって、暁斗。俺やるよ、くじで当たったの俺なんだしさ」


 あ、瞬くんやってくれるんだ。

 責任感が強いんだなあ、瞬くん。

 イケメンは中身もイケメンなのね……。

 まあ、そうだったとしたら尊敬に値するけれども。

 暁斗と一緒に実行委員ができるかもしれないと思っていた私にとって、彼のその真面目らしい対応には、落胆の思いしかない。


「……そう」


 短くそう言ったあと、暁斗は椅子に座った。

 あそこまで断言されれば、暁斗も引き下がるしかないだろう。

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