甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
「だってさ。暁斗くんが委員を代わってあげるって言ったんだよ? 普通なら『ラッキー』って思って代わってもらうんじゃないの? 瞬くんだって立候補したわけじゃないんだから、最初からやりたかったんじゃないでしょ」

「あ……。確かに」


 言われてみれば、私もやりたくない仕事をやってあげるって人が現れたら、嬉々として代わってもらうと思う。

 放課後が潰れまくる文化祭実行委員なんて、文化祭を楽しみにしている人以外はやりたくないはずだよね。

 沙也加の言う通り、瞬くんの行動は少し変な気がする。


「そういえば、花梨と一緒に居る時たまに瞬くんと目が合うんだよねー、私」

「えっ? そうなの? なんでかな」

「花梨のことを見てた……っぽい? あ、そうするともしかして瞬くんも花梨のことを……⁉」

「ええええ! いやいやいや、それはないでしょう!」


 瞬くんとは一学期に保健委員の仕事でちょっと関わっただけ。

 暁斗と同じように、モテモテの瞬くんが私なんかを気にするわけない。


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