甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

「えー。そうとは言い切れないと思うけどなあ。私の勘は当たるんだよ！　花梨も知ってるでしょ？」

「それは確かにそうだけど……」


　沙也加はよく、クラスメイトのことを見て「あのふたり、付き合い始めたね」とか、「実咲ちゃんと光亮くん、別れたっぽい」なんて言ってる。

　そして数日後に本当にそのふたりが付き合い始めただとか別れただとかの噂が回ってくるんだ。

　沙也加が鋭いのは認めるけど。

　でも自分のことは自分が一番よく知っている。

　瞬くんが私を好きになるきっかけなんて、思いつかないから信じられない。


「まあ瞬くんのことはともかくさあ。花梨と暁斗くん、もう恋人のふりをして一年だよ？　そろそろ進展してもいいんじゃないのかなーって思ってるんですよ、私」

「……進展ねえ。そりゃ、私だってしたいけど」


　私はずっと前からそう思ってるけど。

　やっぱり相手がそう思っていなかったら、そうはならないわけで。


「とにかく。本物の恋人になれるように、私は花梨のこと応援してるからね！」

「うん……。いつもありがとう、沙也加」