甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
夕焼けに照らされてオレンジがかった美しい瞳は、吸い込まれそうになるくらい強烈な印象を私に与えた。
「しゅ、瞬くん? 何かな?」
何事かとたじろぎながらも、なんとかそう尋ねる私。
すると瞬くんは、浮かべていた笑みをさらに濃くした。
「去年の話なんだけどさ。俺のことかっこいいって花梨ちゃんが言ってたのって、ほんと? 俺の事、なにか思ってる?」
「えっ……!」
まさかその件について今さら話題に上がると思っていなかった私は、硬直した。
困窮して、黙ってしまう私。
確かに去年、文化祭の打ち上げの時にかっこいいと思っている人に瞬くんの名前を挙げた。
でもあれは、暁斗のことを好きだってことを隠したくて、モテモテの瞬くんの名前を借りたに過ぎない。
本当にかっこいい人だとは思っているから、嘘では無いけれど。
だけど、「かっこいいとは思っているけど、別に好きとかそういうんじゃないです」って正直に言うのも、ちょっと失礼な気がする。
――どうしよう。