甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
私たちの仲が疑われている。
さすがに実は付き合っていないとまでは思われていないようだけれど。
恋人同士として、何か不自然なところがあったのかもしれない。
学校では、完璧にラブラブカップルを演じているつもりだったのに。
私は嘘をつくのが昔から苦手だ。
花梨って思ってることがすぐ顔に出るよね、と暁斗にもよく言われる。
だから、変に言い訳したらボロが出てしまう気がして、何も言えなかった。
――すると。
「瞬がなんでそんなこと言うのか、全然わかんない。俺は花梨のこと、誰にも渡すつもりはないくらい、好きだけど」
瞬くんに鋭い視線を突き刺す暁斗。
静かだけど強い口調で放たれたその言葉に、私の感情が突き動かされる。
ドキドキが止まらない。
絶対手首越しに暁斗に伝わってるよ、これ……。
暁斗がそう言ってくれるのは死ぬほど嬉しい。
でもこれって、ニセカップルだって疑われないように、言ってるだけだよね……?
冷静に考えるとそれしかないんだけど、暁斗の言い方が本気度マックスなように感じられて、心がどうしてもふわふわしてしまう。