甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?
なんで嫌なんだろう。
もしかして、私のことで瞬くんに嫉妬しているのではなくて、瞬くんのことが単純に嫌いなんだろうか。
その方が納得できるけど、今までの暁斗と瞬くんの様子を見ると、普通にクラスメイトとして仲良くやっていた覚えがある。
いつも一緒に居るような間柄ではないけれど、たまに他の男子も交えて遊んだりお昼を一緒に食べていたりしていた。
本当に、瞬くんの何が気に入らないのだろう。
まったくわからない。
その後私たちは、いつも通り他愛のない話をしながら帰路に就いた。
家が隣同士であるため、帰り道も途中で分かれることはない。
すると、私の家の前に着いたときに、右隣の家の前に引っ越し用の大きなトラックが止まっているのが見えた。
暁斗の家は左隣で、右隣の家には長い間誰も住んでいない。
昔、そこの家に住んでいた子も同い年で、よく一緒に三人で遊んだけれど。
その子の家族が引っ越してしまってからは、ずっと空き家になっている。
「誰か引っ越してきたみたいだね、私んちの右隣」
「そうなんだ」