甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 私を見る暁斗の瞳が、どこか艶っぽく見えて、指が震えた。

 すると暁斗は、迷わずにケーキを口に入れた。


「あ、こっちもおいしいな」


 暁斗は平然とした様子で言う。

 でも、私は。

 フォークを使い合ってケーキを食べたこの状況に、まるで本当にキスでもしてしまったかのように思えてしまった。

 いやいや、違うって私。

 考えすぎだってば。

 暁斗はただ、ケーキをシェアしようとしただけだよ、ね?

 そうそう、暁斗のよくわからないいつもの悪戯だって。

 私が必死に自分にそうい言い聞かせていると、暁斗はとても満足げな笑みを浮かべた。

 何にご満悦なのかは、やっぱり全然わからない。

 でも暁斗が楽しそうにしているのなら、まあいいか……。

 私はすごく恥ずかしかったんですけどね。

 そんなことを何回かしながらケーキを飲み物を食べ終えると。


「えっ……!」


 暁斗が私の肩に頭を乗せてきた。
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