甘すぎるキミと秘密のカンケイ!?

 幼い時からの、いつもの暁斗の休憩の仕方。

 いや、でも今までは私の部屋や暁斗の部屋でしかやったことがない。

 ま、まさかこんなお店で……⁉


「ちょ、ちょっと暁斗っ……! ここ、私たちの部屋じゃないけど!?」

「え、いいじゃん別に」

「よ、よくないよっ! 誰かに見られるって!」

「別に俺は見られてもいい」


 暁斗はいけしゃあしゃあとそう言ってのけると、これまたいつものようにまぶたを閉じて、リラックスした面持ちになった。

 見られてもいいって……。

 まあ、確かに私たちは表向きは恋人同士だけど。

 今は学校の人たちは誰もいないんだから、恋人っぽい行動をする必要はないのに。

 ねえ、どうしてこんなドキドキしちゃうこと、してくるの?

 私はもちろん、嬉しいけど。

 暁斗と触れ合えるこの時間が、私にとってはもっとも幸せな時間だから。


「やっぱり落ち着くわ」

「そ、そっか」

「花梨は俺の精神安定剤だよ」


 暁斗の安心しきった表情が見える。

 彼に安らぎを与えられることのできる自分が、本当に嬉しい。

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