君といっしょに
「痛いっ グスン ワーン
痛いよっ 助けて ヒック 」
頭の中にガラスでも突き刺さった
のかなと思うぐらいの痛み。
それを見ていた、陽翔の、
顔色が変わる。
「結菜っ !!すぐ楽にするから
ちょっと待って」
陽翔はナースコールで何かを言っている。
しばらくすると……看護師さんがきて注射を2本乗せたトレーをおいていった。
「痛み止め打つから、ごめん」
怖いけど、この痛みから開放されるならもう何でもいい……そう思い手を出した
頭の激痛で痛みなんか感じないんじゃないかと思ったけど、しっかりと腕にチクっと痛みが走る。
「強い薬ですぐ効くからもうちょっとだけ頑張って。 あとごめん、このまま解熱剤の注射もするよ」
「いやー、痛いっ、グスン ヒック」
もう頭も腕も痛くて、何がなんだかわからない。
なんで……?
なんでこんなに痛みばっかり感じるの?
「終わったよ
本当にごめん.痛かったな」
そう言って手を握ろうとしてきたけど振り払ってしまった。
……こんなことしたい訳じゃないのに
陽翔のこと大好きなのに。
謝らなきゃ………
そう思ったけど、痛みが引くと同時意識を離してしまった。