君といっしょに

部屋に入ると、結菜は真っ青な
顔をして泣いていた。


「結菜っ、副作用きちゃった?
大丈夫?」

「グスン……ごめんなさい ヒック」


最初、何を謝っているのか
わからなかったけど、結菜のベット
に近づくとその理由がわかった。

ベットに広がる嘔吐物…
眠っている間に吐き気がきて目が覚めて、間に合わなくて吐いちゃったんだな。

…辛かっただろうな

そっとビニールの丸いあなから手を入れて結菜の頭を撫でる。


「結菜、大丈夫だよ。
今、新しいシーツと布団持ってきてもらうから あとまだ気持ち悪い?」

結菜は涙を流しながらうなずく


なのでナースコールを押して、新しいシーツと吐き気どめの追加を持ってきてもらった。




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