君といっしょに
「………結菜、おはよう
昨日と一昨日これなくてごめん
他の先生に診てもらうのも怖かったはずなのに本当よく頑張ったな 」
俺がそう言うとビニールから出てきて
抱きついてくる結菜
本当は診察してから出てきてほしいところだけど、愛おしくて結菜の背中に手を回して抱きしめる。
「………グスン…心配した
もう大丈夫なの…?」
涙目で聞いてくる。
「もう大丈夫だよ。
心配かけてごめん………」
「………グスン 寂しかった。
陽翔の先輩の先生優しかったけど………
それでも、陽翔じゃないと、寂しくて、不安…」
「………辛い思いさせて本当にごめんな」
抱きしめたまま、結菜の涙をそっと拭う
「ううん、謝らないで。
…元気になってくれたから、私は…それでいいの」
優しい結菜に癒やされる。
しばらくして結菜を見ると
スース寝息をたてて眠ってしまっていた。
あんまり眠れていなかったんだな…
診察したかったけど、こうして抱きしめていれば、結菜の心音や体温はわかるし、
グッスリ寝かせてあげたかったからそのまま抱っこして元の病室に連れて行った。