君といっしょに
服を脱ぎ横になると
さっきまで堪えていた涙が
一気にこぼれだしてくる。
…怖い
なんか呼吸まで変になってくる感じ…
「結菜…怖くなっちゃったな。
まだしないから
一旦落ちつこう…深呼吸だよ」
背中をポンポンしながら
そう言ってくれる。
優しく背中をたたかれて少しだけ
落ちついてきた。
「…陽翔、もう大丈夫…ありがとう」
「じゃあ、麻酔するよ。
動くと危ないから、少し押さえてもらうけど良いかな? 」
「………うん」
そう言うと、
体をしっかり固定されてから
背中にヒンヤリと
消毒液の冷たさを感じる。
「…ごめん、ちょっと痛いよ」
背中に鋭い痛みを感じた。
…痛い、早く終わらせて
涙は出てしまうけど
声は出さないようにする。