君といっしょに
『そうだったんだ』…と言いたいところだったけど、酸素マスクがついていて話せないことに気づく………
無意識のうちに酸素マスクのほうに手がいくと………
「…ごめんな、これ嫌だと思うけど、呼吸がまだ苦しいみたいだからつけていてほしい………」
…そっか
これ外せないくらいヤバイのが………
ようやく自分のおかれた状況を理解できたかも…
「あと、今、結菜は免疫力が低下していて
自分の抵抗力じゃ治せないから、
熱が下がるまで、抗菌剤の注射をしないといけない。
注射嫌いだと思うけど頑張ろう?
………本当にごめんな」
陽翔………さっきから謝ってばかりだ………
私が悪くて、こうなったから
そんなに謝らないでほしい………
そんなこと言いたくても喋れないから言えないけど………