君といっしょに
ーガラッ
集中治療室のドアを開ける。
………結菜
思わず言葉を失う
ベットに寝ている
結菜には人工呼吸器がつけられていて
機械的に呼吸していた。
「先生、結菜ちゃんなんですが、なんとか人工呼吸器を装着して一命はとりとめました。
だけど、またいつ急変するかわからない状態なので、お願いします」
「わかりました。
本当にありがとうございました」
集中治療室にいる看護師と結菜を助けてくれた医者に頭を下げてから、
結菜のベットに近づきそっと手を握る。
点滴がたくさんつながれていて、痛々しい………
必要な治療は集中治療室の人がやってくれたから、俺は今は結菜が回復するのを祈ることしかできない。
これは結菜に限ったことじゃないけど、処置が終わったら、結局は患者の回復力を信じて待つしかできないんだよな………
医者の無力さを感じる………