君といっしょに
「…はい、安藤です」
「担任の、荻原ですが
大事な話があって連絡したけど
今は体調は大丈夫?」
「…大丈夫です」
…大事な話ってなんだろう…?
そう思いながら話を聞いていく
「事情は聞いているんだけどね
安藤さんの、出席日数が足りなくて
このまま欠席を続けると単位があげられないの………」
先生からの電話が終わった後
ずっと、これからどうしようか…考えていた。
出席日数………
やっぱり、病気になってからあまり行けて
ないから気にはしていたけど…
このままだと留年になると聞いて愕然とした。
留年は嫌………
知っている人が同じ学校にいる中
1学年下の人と勉強なんて………
…やっぱり留年になるくらいなら
辞めるしかないかな………
特に将来の夢はないけど、高校は卒業したい………そういう思いもあったから悲しくて涙が出てきた。