君といっしょに
「………結菜………結菜
大丈夫………?
さっきからため息ばっかりだけど
何かあった………?」
「…ごめん、陽翔、大丈夫だよ」
今日はあのあとあんまり時間の感覚というものはなく気がついたら夜になっていて陽翔が帰ってきていた。
高校止めるとすれば、
病気が治ったら就職かな
とか…でも中卒で何も取り柄もない人、どこも雇ってくれないよね…って
そんなことを考えていたら陽翔の話まで
上の空になってしまった。
「…結菜、何か悩みごとでもあったら
相談して………?何でも聞くからさ」
心配そうにして
頭をポンポンして、そう言ってくれる
自分のことなのに…陽翔に相談するのもって思ったけど、留年にならないように明日から学校に行かせてもらえないか…と頼むためにも、相談した。