君といっしょに
病室のベットにそっと寝かせて、
眠っている結菜ちゃんに声をかける。
「……結菜ちゃん、苦しい思いばかりされていて本当にごめんな。たくさん人に抑えられて怖かったよな………痛かった……よな。」
結菜ちゃんは検査するとき泣いていて、心が痛かったけど、医者の仕事だから感情を抑えて、半強制的に検査をしてしまった。
でも……それで過呼吸を起こさせて、結菜ちゃんに危ない思いをさせるなんて医者としても失格だよな……
もっと結菜ちゃんの気持ちになって考えてあげないと……
結菜ちゃんが目を覚ますまで、いっしょにいてあげたかったけど、このあと外来があるから、村上さんにこまめに見てもらうように頼んで、外来診察に行った。