君といっしょに
治療
結菜side
ん… 何だろう?
服の中で、何がが動いているような感覚で目が覚める。
体の怠さはほぼ無くなっていて、
その感覚の方に視線を向ける。
「……陽翔……先生……?」
「結菜、おはよう。
ごめん、回診に来たけど
ぐっすり寝ていたから勝手に診察した。」
陽翔先生は私の顔をのぞき込んで様子を伺うようにしてそう言った。
きっと、私がいつも怖がっているから、気を使ってくれているんだよね……
「全然、大丈夫だよ。
体調も良くなったし。」
笑顔でそう返す。