君といっしょに
あれから結菜は、
俺が話かければ『うん』とか『わかった』とか短い言葉で返してくれたけど夜まで無表情のままだった。
心配で夜中様子を見に行くと……
結菜は全身、掛け布団の中に潜ってかすかに動いていた。
そっと、布団をめくると、
目を真っ赤にして、震えて泣いている結菜の姿がうつる
おびえながら泣いている結菜の姿を見るのはあまりに辛すぎた。
俺はすぐに結菜を抱きしめて
「……よしよし、もう大丈夫
大丈夫だから………」
そう声をかけた。
すると結菜は涙を流しながら俺の方を見て
話はじめた。
「…陽翔先生………寂しい……グスン……怖い
………不安だよ……ヒック
だって………無菌室に………入ると……こうやって……ギューすることもできなくなるんでしょ? 1人にするんでしょ?
ただでさえ辛いのに頑張れないかも……」
結菜は前の治療のときにも無菌室に、入ったことがあるんだろうな………
だからこそ感じてしまう、孤独という
恐怖………