策士な課長と秘めてる彼女 ～出産編・育児編～

急に食事をしたからか、日葵は何だかトイレに行きたくなった。

正直、動くことには不安があるが、かといってリビングのソファで粗相をするわけにもいかない。

日葵は不安を覚えながらも、ゆっくりとソファから立ち上がった。

今度は立ちくらみはない。痛みも数分前にやり過ごしたばかりだ。

トイレに行くなら今がチャンスかも知れない。

だが、勇気と柊がいない時にばかり何かが起こっている。

今回はスマホと充電器を取りに行っただけだから二人が戻ってくるのにそれほど時間はかからないだろう。

日葵は再びソファに腰かけ、勇気と柊の戻りを待つことにした。