策士な課長と秘めてる彼女 ~出産編・育児編~
「勇気、水流さんも忙しいんだ。そろそろ美暖を日葵に渡しなさい」
陽生の言葉に
「抱っこさせてくれてありがとう。日葵さん。体は大丈夫?」
と、勇気は優しい声をかけてくれた。
高森産婦人科は、夫婦で開業している産婦人科だ。
ちなみに高森さんちの息子さんも産婦人科医で、娘さんは助産師という医療従事者一家である。
「他のお産もあったでしょうに、私一人のためにここまで手を尽くしていただきありがとうございました」
すまなそうな表情を浮かべ、申し訳なさそうに言う日葵に、
「あら、大丈夫よ。前もってご主人・・・陽生さんから連絡をもらっていたから」
と、さりげなく水流助産師は爆弾発言を投下してきた。
「連絡・・・ですか?どのタイミングで?」
「一週間前だったかしら?『出張に行くのでその間に妻が産気づいたらよろしくお願いします』って入院や自宅分娩に至った際のシミュレーションを一通りさせられたの」
さりげなく話している間も水流助産師は手を止めず、ソファに座る日葵の胸に美暖を抱かせながらニコニコと衝撃の事実の暴露を続けた。
「えっ?それって今日のことも視野にいれていたってことですか・・・?」
゛先見の明がすごすぎるんですけど゛
と、内心一人ごちる日葵。
しかし、そんな日葵を簡単に無視して、
「ちょっと待った!」
と、陽生が横やりをいれてきた。
動揺する日葵に陽生もバツが悪いと感じたのだろうか・・・と日葵は思ったが、やはりそんなことはなかった。
陽生の言葉に
「抱っこさせてくれてありがとう。日葵さん。体は大丈夫?」
と、勇気は優しい声をかけてくれた。
高森産婦人科は、夫婦で開業している産婦人科だ。
ちなみに高森さんちの息子さんも産婦人科医で、娘さんは助産師という医療従事者一家である。
「他のお産もあったでしょうに、私一人のためにここまで手を尽くしていただきありがとうございました」
すまなそうな表情を浮かべ、申し訳なさそうに言う日葵に、
「あら、大丈夫よ。前もってご主人・・・陽生さんから連絡をもらっていたから」
と、さりげなく水流助産師は爆弾発言を投下してきた。
「連絡・・・ですか?どのタイミングで?」
「一週間前だったかしら?『出張に行くのでその間に妻が産気づいたらよろしくお願いします』って入院や自宅分娩に至った際のシミュレーションを一通りさせられたの」
さりげなく話している間も水流助産師は手を止めず、ソファに座る日葵の胸に美暖を抱かせながらニコニコと衝撃の事実の暴露を続けた。
「えっ?それって今日のことも視野にいれていたってことですか・・・?」
゛先見の明がすごすぎるんですけど゛
と、内心一人ごちる日葵。
しかし、そんな日葵を簡単に無視して、
「ちょっと待った!」
と、陽生が横やりをいれてきた。
動揺する日葵に陽生もバツが悪いと感じたのだろうか・・・と日葵は思ったが、やはりそんなことはなかった。