策士な課長と秘めてる彼女 ～出産編・育児編～

なんだかんだで押しきられて、美暖は玲音の許嫁を継続することになったらしい。

美暖はため息をつくと、縁側でお茶を飲みながら中庭で遊ぶ柊と毬ちゃんをみてくつろぐ両親に目を向けた。

相変わらず二人は仲良しだ。

こんなとき、美暖は二人の間に入り込めない何かを感じて遠慮してしまう。

陽生パパとの心理的な距離を感じてしまうからだろうか・・・。

確かに陽生パパは頼りになるし、美暖の面倒もみてくれる。

だが、以前、美暖は陽生に一度大きなお願い事をした際、理由も教えてもらえずに拒否された経験から、本音を話せなくなっていたのだった。