虹の彼方へ~アナウンサー桐島 海斗~
「今なんて言った??」
と聞き返してしまう。

だって…だって…

「だから、一目惚れしたんだよ」と蓮から返ってきても、まだ呆けてしまう…

「マジで??」誰にだよ??

??疑問がいっぱいだ。

いつ出会った?

俺はひとりパニック。

ここ最近、何かあると思っていたが、予想外過ぎて!

落ち着け俺。と自分に言い聞かせてみる。

はぁ~。落ち着かない。

蓮の表情から冗談じゃないことは、伝わってくる。

けど、話を聞いたら名前も知らないって…

しかも局の人間じゃなく、弁当の配達に来た子??
『そよかぜ弁当』と聞いても、オヤジさん(勝手に俺が呼んでる)の顔しか思い浮かばない…

気になる~。

しかも蓮から追いかけて名刺渡したのに、断られるって。

「プッ」と軽く吹き出したら蓮に睨まれた。

でも電話はかかってくるか?

「電話がかかって来なかったらどうする?」
と聞いたら何とこのマンションに帰って来るまでの商店街に『そよかぜ弁当』はあったらしい。

もう、こうなったら全力で応援するぞ!!

と俺は意気込んだ。






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