虹の彼方へ~アナウンサー桐島 海斗~
吉報
待ちに待った月曜日。

いつも通りのポーカーフェイスの蓮が、部屋に入ったのを見届け俺は部屋に飛び込む。

蓮の反応もいつも通り。

だから文句を言ってやった。

「日曜にでも電話が掛かってくると思ってたのに」

軽く謝られるが悪いと思ってない様子。

しかも忘れてただ?さらに文句を言いたいが、先が気になる。

「で?」と声を掛けると、

今まで見たことのない柔らかい表情で、上手くいった報告が…

お前そんな顔出来たんだなぁと感心しつつ、俺の希望はひとつ。

「奈々ちゃんに会いたい!」と言うと、

何と独占欲丸出しの蓮に「嫌だ」と言われた。

はぁ~、誰のお陰だよと思いつつ食い下がる。

返ってきた返事は、

「奈々に聞いてみる」だった。

奈々~!!

一気に呼び方まで変わってる…

思っていたより急展開していてビックリする俺だった。












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