虹の彼方へ~アナウンサー桐島 海斗~
後悔
それからの俺は、時々蓮と奈々ちゃんの邪魔をしに行くのが楽しみになっていた。

あれから3ヶ月。

順調な付き合いだったはずが…


とある金曜。
俺は蓮の家にお邪魔するため、局の前で待ち合わせしていた。

9時に局に着く様に出るはずが、遅れてしまった。一応蓮にはメールも入れ、急いで局へ向かった。


俺がこの日遅れなければ…


何度後悔した事か…


局に着いたと同時に目に入った光景。

今まで見たこともないほど、怒っている顔の蓮と
正反対に満面の笑顔の女性。

本能的にヤバイと悟った俺は蓮に駆けよった。

蓮に声を掛けると横からしゃべり出す女。

しかも蓮の婚約者だと言いやがった。

「ふざけるな~!」と蓮が怒鳴ると同時に、怒りで震える手。

俺は理解できないまま、蓮を連れて局に戻る事にした。局の前では人目があり過ぎた。










< 35 / 49 >

この作品をシェア

pagetop