虹の彼方へ~アナウンサー桐島 海斗~
嬉し涙
あれから数年後、俺と蓮は同期として親友として変わらずの関係だ。

蓮は、奈々ちゃんを諦めず捜している。


そして、何と俺には真剣に付き合う彼女が出来たのだ。

アナウンサーの俺ではなく俺自身を見てくれる彼女が…

出会いは俺が熱を出して病院に行ったとき、受付にいたのが竹内さくらだった。

さくらは、おっとりと可愛らしく柔らかい雰囲気で、おっちょこちょいな所が見ていて癒される。

俺の事は全く知らなかったらしく、看護師の人達が俺を見て騒いでいる意味が分からなかったらしい。

俺が病院から出た時に追いかけてきた。

「すみません。桐島様」

「はい?」告白?と思ったのだが

「保険証を返し忘れました!申し訳ありません」と勢いよく頭を下げられたのだ。

「…」自惚れた自分がちょっと恥ずかしい。

と思いつつ彼女を見た瞬間視線が合った。

前に奈々ちゃんが言っていた事を思い出す。

心に響く何か。

俺も今、感じた気がする。

そんな出会いから今に至る。







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