海の向こうで
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「おにいちゃん、おかえり!」
玄関を開けると満面の笑みで小さな女の子に言われ、私はちょっと顔が引き攣る。
「ふぇ…おにいちゃんじゃない!」
泣きそうになる女の子。
え、傷つく…。
「日向、ただいま」
と飛鳥がひょっこり私の後ろから顔を覗かせる。
「わぁ!おにいちゃんだ!」
ぱあっと笑顔になる女の子。
「日向、このお姉ちゃんは海華って言うんだ。仲良くして欲しいって言ってるから、仲良くしてあげよう?」
と飛鳥が助け船を出してくれる。
ナイス飛鳥!
「実はそうなの。うみかって呼んでね!よろしくね!」
と私はひなたちゃんに話しかけた。
「うみ?」
とひなたちゃんは首を傾げる。
「そう。うみだよ!」
私はにっこりと笑みを浮かべる。
「うみちゃん、よろしくね!」
と、さっき飛鳥に見せたのと同じくらいぱあっとした笑みを見せてくれたひなたちゃん。
やばい、可愛い…!