海の向こうで
「海華と、朱里…?とか言ったか、2人ともに護衛をつけることにした」
ご、護衛…?
「そいつと一緒じゃなきゃ行きも帰りも動くな。学校内だったらなんとか先生とかもいるしいいかもしれないけど、外だといつこんなことが起きるか分からないからな」
たしかに。
私じゃ無力だし、私がまた次も捕まったら面倒なことになる。
「朱里も今回の件で海華の友達だってバレたから、同じく護衛をつけなければならない」
というと、朱里はすごく嬉しそうな顔をした。
「本当⁉︎じゃあ海に護衛を頼んでいい?」
まあそうなるよね。
朱里は海のことが好きなんだし。
「俺の彼女でもなんでもないだろ。俺は彼女と妹しか送らない」
海は冷たく突き放した。
「えー、俺海華のこと送るから海は朱里さんのこと送ってあげなよ」
と飛鳥。