海の向こうで
「お前が面倒になるだけじゃんか」
海が文句を言う。
まあ確かに。
絶対、私が海に送ってもらう方が効率がいい。
けど、朱里のためにも…。
飛鳥はそれに気がついたのかな。
「………………………………まあいい」
「ほんと?やった!」
朱里が嬉しそうにぴょこぴょこ跳ねる。
すっごい間があったけどね。
いつか、朱里と海が付き合えたらいいのにな。
ちょっとタイプは違うけど、お互いうまくやっていけそうな気がする。