海の向こうで
え、でも隠れる場所とか思い当たらないんだけど。
あ、お風呂場とか…?
いやでも飛鳥がいそうだな。
それに人様の家のお風呂場に勝手に入るのって申し訳ないし。
じゃあもうクローゼットだな!
私は慌ててそこに入り込む。
「あ」
もうそこには先約がいた。
飛鳥だ。
あれれ、風呂場にいなかったんだ…勘外れた…。
「もういいかーい!」
日向ちゃんが声を張り上げた。
やばい。どうしよう。
他のとこ探さなきゃ。
「もういーよ」
え⁉︎
飛鳥は私を引っ張ってクローゼットの中に入れた。