海の向こうで
しかもお母さん、暴走族怖いんじゃ…。
「海と久しぶりに会って、暴走族だとしてもいい子にしてるし別にいっかって思っちゃった」
お母さん…。
なんでそこまで会ってもないのに考えを変えられるの…?
「って事で、とりあえず今日はここに泊まっていってくれ」
「え…」
私は目を見開く。
何で…。
「私、1人で帰る」
いきなり泊まるなんてやだ。
いくら血の繋がっている人だとしても、私はあんまりこの人たちと会った記憶がないし。
「海華!」
海の声が聞こえたが、私は聞こえなかったふりをしてダッと駆け出した。
で、…何で大西海が追いかけてくるの。