海の向こうで
私が疑問に思ったことをすぐに答えてくれるし、ちょっとチャラいのかもしれないけど他の人に対しての気遣いとかもあると思う。
すごいな。飛鳥のそういうとこ、割と好きかも。
そう思ったけど、流石にそれは恥ずかしくて言えなかった。
その後、海が話し合いがあるというので飛鳥に送ってもらうことになった。
飛鳥はここの幹部でもないし、話し合いにはもちろん参加できないそう。
幹部室には普通に入ってるけどね。
本当は鮎斗くんに送ってもらうのも良かったんだけど、生憎鮎斗くんはバイクを持っていないみたいだし。
というわけで、飛鳥に着いていったりする。
飛鳥のバイクは、真っ赤だった。
…飛鳥らしい。
なんとなく、飛鳥は赤色が似合う。
元気で明るくて、スーパー戦隊とかで言ったら一番真ん中にいるタイプって感じがする。
「じゃあ、ばんざいしてー」
と言われて、私ははてな?と首を傾げながら腕を上げる。